住み慣れた自宅で過ごさせてあげたいと考えていても、介護度が上がってくると介護者の負担が大きくなり、共倒れになることもあります。
どのような段階で施設介護を選択するのが良いのか考えてみると、在宅介護の限界を見極め、限界になる前に行動を起こすことが大事なのではないかと思います。
目次
施設介護を検討するタイミング
要介護者が1人でトイレにいけなくなったり、食事をしなくなったとき
同居する家族がいても、家族が仕事をしている場合、ひとりでトイレにいけない親を長時間家にひとりで残していくわけにはいきません。
仕事で不在中は介護サービスを利用することになりますが、介護度が上がるにつれ、介護サービス利用頻度も増え、経済的負担も大きくなります
食事をしなくなった場合も注意が必要です。食事をしなくなると、どんどん体力が落ちていくので、急激に弱ってしまうこともあります。体の状態に合わせた栄養を考えた特別食作りや食事時の補助も介護者の負担となっていきます。
介護者が倒れそうになるまで、がんばってしまっているとき
介護者が倒れてしまっては、元も子もありません。ひとりでは命の危険がある残された要介護者はどうなるのでしょうか?
そんな事を考えると、がんばりすぎは自滅する要因の1つです。「大変だ!」「疲れた」など誰かに言えていますか?ひとりで抱え込んで自分の身体の事が後回しになっていませんか?
仕事との両立が難しくなってきたとき
離職せざるをえないだろうと考え初めたら要注意です。仕事に行っても介護のことで頭が離れず、仕事に集中できなかったり・・・
仕事に影響が出始めたら、まずは、介護と仕事の両立のための国の制度を利用してみましょう。介護休暇・所定外労働の制限など育児・介護休業法のよる介護支援制度があります。
介護支援制度を利用しても離職を考えなければならない場合は、日本には、「親の面倒はこどもがみるのが当然」という価値観が根強く残っていると感じますが、家族だけで介護をするのは困難だという事を受け入れましょう。
介護のために仕事を辞めてしまうと収入がなくなり、自分の生活にも影響が出ます。介護生活はいつまで続くかわかりませんので、介護生活が終わって再就職する場合、条件が悪くなりがちです。離職を考え始めたら、自分自身の人生についてもしっかり考え、親の施設入所についても検討するタイミングと言えます。
高齢の親が要介護の親を介護しているときは、介護している親の心身状態にも配慮 (老老介護)
高齢の親が、もう一方の親を介護しているとき、心配させまいと「元気」「大丈夫」というものです。その裏側にある心身状態をしっかり観察して判断してください。
虐待をしてしまいそうなとき
毎日介護を続けていると、いくら大事な家族であっても自分の思い通りにならず、そんなつもりがなくても言葉で傷つけてしまう心理的虐待をしてしまう事があります。
介護を拒否されたり、心理的ストレスから正常な判断ができなくなり、叩いてしまうような身体的虐待もあります。暴力を振るうことによりストレスを発散させたり・・・・
そうなる前に介護する側の身体と心の状態をしっかり把握する必要があります。下記のような症状がいくつか当てはまる場合は、施設入所を決断するタイミングと言えます。介護疲れによる介護うつを発症していたり、自分の更年期障害と重なり、介護の負担が重くなっている場合もあります。
人生に疲れたと思っている
一日中介護のことだけ考えている
何も楽しいことがないと思っている
自分の人生を犠牲にしていると思っている
疲労が回復しない
具合が悪くても自分のための病院には行けない
腰が痛くて介護に支障がでている
自分の年齢が50代以上である
要介護者の介護度が「要介護4」以上になったとき
親の介護度が4以上になった場合、在宅介護をするのは本当に難しいと思います。
介護を万全にするのであれば、介護中心の生活になる覚悟が必要ですし、介護サービスの利用も増えますので金銭的負担も大きくなります。
まとめ
これらのタイミングで、本人、家族と話し合い、家族が共倒れしないよう最善策を検討しましょう!
まずは、施設の資料を取り寄せるところから初め、親が気に入るような施設があるのか、予算内で収まる施設があるかなどのリサーチをすれば、家族にとって何が一番良いのか見えてくると思います。

