遠距離介護

遠距離介護の費用~支援方法まで…経験者がまとめて解説|親の介護お悩み解決カフェ

 

遠距離介護のはじめ方、必要な費用、メリットやデメリット、成功のコツ、体験談…などなど。2019年現在進行形で遠距離介護中のぶん子がわかりやすくまとめて解説します。

管理人紹介

私は、父の心臓病による大手術、母の認知症発症により、88歳の父(支援2)と84歳の母(介護度5)の遠距離介護を経験しました。現在は、両親共に同じ施設(特養&ケアハウス)に入り、介護もひと段落つきましたが、いずれ自身が介護される身になることを考えてみると、遠距離介護を選択しておいて良かったと思っています。

このサイトでは、実家から離れて暮らしている親御さんの介護をどうするか悩んでいる方たちのために、遠距離介護の費用、メリット・デメリット、成功の秘訣、悩みなどについて紹介したいと思います!

 

管理人
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私も突然介護が始まったとき、介護保険のしくみも何もかも全くわかりませんでした。一つ一つ調べていく上で、介護は情報戦だなと強く感じました。遠距離介護には時間的制限がありますので、このサイトがお役に立つと嬉しいです!

遠距離介護について

遠距離介護ってなに?

"遠距離介護"とは、進学や就職、結婚を機に、離れて暮らすことになった親御さんの介護を、実家に戻らず、今の生活状況を維持したまま行う介護のことです。

かつては親御さんに介護が必要になった場合、お子さんが実家に戻る、もしくは親御さんが実家を離れて同居をする、のいずれかの手段で親族が介護者として寄り添うのが一般的でした。

ご自身を育ててくれた親の介護は、親孝行でもありますが、仕事、家族、家庭など、現在の生活設計を見直さなければならず、介護を機に、人生の歯車が狂い始めてしまう人も少なくはありません。

また親御さんにとっても、住み慣れた地域を離れ、ストレスが過多な都会での暮らしを強いられ、また自身の介護の負担に、後ろめたさを感じてしまう親御さんも少なくはありません。

遠距離介護をはじめるとき

遠距離介護を実践されている大半の方は、親御さんの高齢、病気、怪我を発端とする体力の衰え、身体の不自由、判断力の低下を本人ではなく、ご家族や周囲の人が感じたことをきっかけに、はじめられています。

  • 訪問販売者が頻繁に訪れている
  • 近所の寄合、集り、サークルに顔を出さなくなった
  • 火の不始末でボヤ騒ぎがあった

といった連絡を近所の親しい人から受けて、はじめて親御さんの異変に気がつくことも珍しくはありません。

介護の必要性を親御さんから訴えることはそうそうありませんので、帰省の際には、身体、心境の変化がないか?親類、ご近所、知人等との繋がりも確認し、万が一に備えておくようにしましょう。

 

遠距離介護のメリット・デメリット

遠距離介護は、介護を受ける親御さんと介護をするお子さんとでは立場が違うため、メリット、デメリットも異なってきます。

親御さんのメリットとデメリット

メリット
  • 住み慣れた家、生活に慣れた地域で介護が受けられる。
  • 都会の暮らしや環境の変化などにストレスを受けることがないので、認知症の発症や悪化のリスクが軽減される。
  • お子さんの離職、一家の引っ越し、それに伴う学校の転校、介護そのものの負担に負い目を感じなくて済む。
デメリット
  • 公的、民間の介護サービス、施設の利用など、金銭的負担が強いられる。
  • 深夜、早朝などに何かあった場合、周囲に頼れる人がいない。
  • 悪徳商法や詐欺に巻き込まれる可能性も

お子さんのメリットとデメリット

メリット
  • 転居、介護離職が避けられるので、今まで通りの生活を継続できる。
  • 介護の負担、ストレスを軽減でき、親御さんをはじめ、家族、親族との関係の悪化を避けられる。
  • 介護保険のサービスを優先的に利用することができる。
デメリット
  • 交通費、通信費など、金銭的負担が大きい。
  • 近くにいないため、毎日の様子がわからない。
  • 災害、事故、急病時に早急な対応ができない。

遠距離介護にかかる費用

遠距離介護のデメリットの大半は、親御さん、お子さん、共に費用の負担が強いられてしまう事です。

遠距離介護では、介護保険や補助金など公的支援の利用はもちろん、電話や交通費なども安く抑える方法がありますので積極的に活用するようにしましょう。

介護サービス

介護サービスには介護保険が適用される公的サービスと適用されない民間サービスに分けられます。

遠距離介護の公的サービスは、居宅サービス・施設サービス・地域密着型サービスの3つに分けられており、介護を受ける方の介護認定によって利用範囲が決められています

費用は、利用するサービスによりますが、実費に対し、自己負担1割で利用する事が出来ます。(所得により自己負担額は異なります。1~3割負担)

参考までに、訪問介護(入浴、掃除、買物など)の場合、1回あたり300~600円がおおよその自己負担額になります。

住宅改修・リフォーム費用

介護を必要とする多くの人は、体力の衰えや身体に不自由を抱えているため、段差や階段での怪我、ガス調理機や石油ストーブによる火災などを招く恐れがあります。

バリアフリー化やオール電化などのリフォームは、介護が必要な親御さんとお子さんに、安心で快適な暮らしを提供してくれます

福祉用具費用

福祉用具とは、車椅子、介護ベッド、歩行器、スロープなどの事で、介護が必要な人の症状の軽減、悪化を防止するだけでなく、介護者の負担も大幅に軽減してくれます。

福祉用具は介護保険が適用されるので、自己負担1~3割で、レンタル、または購入することができます。

交通費(帰省費)

介護が始まると、親御さんの様子見、介護サービスのケアマネジャーさんとの面談、見守りに協力して頂いているご近所の方への挨拶なども兼ねて、帰省する回数が多くなります。

各航空会社では運賃が割安な介護帰省割、また、JR各社でも早めの購入で新幹線などが割引になる切符や、回数券なども提供しており、これらの利用は帰省費用を大幅に削減してくれます。

知らないと損!遠距離介護の交通費負担を軽減するサービス&格安航空券販売サイト遠距離介護では、金銭面での負担で特に大きいのが、交通費です。 遠く離れて暮らす親の介護にかかる費用は、親本人のお金を当てるのが基本...

 

通信費(通話費)

遠距離介護では、親御さんはもとより、ケアマネジャーさん、親類、近所で見守りをお願いしている人たちと密なコミュニケーションが必要になります。

親後さんを孤立させないための手段として、電話による会話は非常に有用ですが、電話の頻度が増えるだけでなく、長電話にもなりがちなので、インターネット回線とセットの固定電話や、スマホであれば、通話し放題のプランなどで通話時間に依存しない通信手段を選択されることをお勧めします。

家族、知人などとのやり取りの場合、通話ではなく、LINE、Skype、FacebookといったSNSが非常に有用です。

遠距離介護を成功に導く支援方法

公的サービスや制度を積極的に利用する

 

ご自身の現在の生活を維持しつつ、介護を第三者に頼ることに負い目を感じないよう、高齢化が進む日本では、介護保険サービスだけでなく、各自治体や民間サービス、民生委員、ボランティアなど様々な支援が利用できる体制に整いつつあります。

 

介護認定を受けることで、介護保険のサービスが利用できるようになりますので、金銭的な問題の解決のためにも、市区町村の介護保険窓口に相談し、要介護認定を申請するようにしましょう。

介護認定申請からサービス利用までの流れ 65歳になると「介護保険証」は交付されますが、これを持っているだけでは、介護サービスを利用することはできません。 ...

 

ケアマネジャーさんや地域の方を頼る

 

遠距離介護では、お子さん以外の人に親御さんの介護や見守りを委ねざるを得ません。

 

親御さんの介護を担当されるケアマネジャーさんや付き合いの古い近所の方とは良好な関係を維持するように努めましょう。

 

帰省の際には、日頃お世話になっている方たちと直接お会いし、介護への協力と感謝の意を伝えることが遠距離介護の成功の秘訣とも言えます。

 

親御さんや家族との連絡を増やす

 

遠距離介護では、常に親御さんに寄り添うことが出来ず、また親御さんはお子さんへの負担を配慮して、身体の不調、心境の変化、悩み、困った事があっても言い出せなくて、いつの間にか状況が悪化してしまうことが多々あります。

 

些細なことでも把握しておけるように、ビデオ通話、電話等を活用し、頻繁に連絡を取り合う習慣をお互いに身に着けておくことがとても重要です。

 

親御さんの年金、貯金、資産で介護費用はやりくりをする

 

遠距離介護で問題になりがちなのが、介護費用を誰が負担するか?などを発端とする金銭トラブルです。

 

特に特定の兄弟だけが介護費用を負担する、といったケースにおいては、のちのち遺産相続で紛争にまで発展しまう恐れがあります。

 

介護費用は、基本は親御さんの年金・貯蓄で賄うか、親御さんの貯蓄が乏しく、兄弟で負担しなければならない場合、家族間で良く話し合い、公平な負担を選択するようにしましょう。

 

 

介護に伴うお悩み

 

遠距離介護で良く寄せられる介護者のお悩みをいくつか紹介します。

 

交通費の負担が大きい

母が亡くなり、東北で一人暮らしをしている父が、最近、認知症を発症しました。

認知症は期間の経過とともに進行するので、父の様子が心配で、月2回は関西より飛行機で帰省するようにしています。

帰省のための飛行機代の負担が大きいことに頭を抱えています。

 

介護費用の負担で兄弟の関係が悪化

大学進学を機に北海道から上京し、千葉で暮らし続けています。

結婚もして、中学生になる子供もいるため、母親の介護は遠距離介護を選択することにしましたが、親の蓄えが殆どなかったため、介護費用は長男の私が全て負担しています。

兄弟は私の下に妹がいますが、子育てにお金が必要という理由で介護費用の協力に応じてくれません。

家計に負担がかかるのは、こちらも同じ状況なので、イライラが募り、兄弟の関係が悪くなり始めてしまっています。

 

耳が悪くて電話での会話がままならない。

遠距離介護を始めて5年になりますが、最近、母の難聴が進行し、電話による会話がままならなくなってきました。

母一人を孤立させないため、仕事や家庭の都合で帰省が出来ないときには、電話で様子を聞いていましたが、最近はコミュニケーション手段が絶たれつつある状況なので、母の様子が把握しにくいことに悩んでいます。

 

 

まとめ

 

遠距離介護をはじめるタイミング、メリット・デメリット、費用などについてご紹介させて頂きましたが、遠距離介護のデメリットの少なさとその有用性について、ご理解頂けたでしょうか?

 

急速に高齢化が進むか日本において、古くからの慣しに従い、親の介護は子供がする、という風習、考え方が変わりつつあります。

 

介護離職に伴うデメリットの方が遥かに大きいことも政治、世間にも受け入れられ、介護に必要な人材、費用も介護保険、制度等を利用する事で、少ない自己負担で、遠距離介護ができる社会構造も整いつつあります。

 

もし、親御さんと離れて暮らしていて、先々訪れる介護の事が心配なら、自身の生活を変えることなく実践できる遠距離介護を考えてみることをお勧めします。

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