高齢者施設(介護施設)には色々な種類があり、違いがよくわかりませんよね? ここでは、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)について詳しく説明します!
目次
特別養護老人ホームの特徴は?
●民間運営の有料老人ホームと比べ低料金
●看取り対応が可能なところが多く、終の棲家となり得る
●入所期間の制限がなく、要介護度が上がっても退居を求められない*
*病気になり長期的な医療行為が必要になったり、3か月以上の長期入院になった場合も退去を命じられることがあります。
特別養護老人ホームはどんな施設?
特別養護老人ホームは介護老人福祉施設とも呼ばれます。また「特養」と呼称されています。「特養」は社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な「介護保険施設」です。
寝たきりや認知症など日常的に介護が必要で、在宅での介護がむずかしくなった高齢者のための施設です。ケアプランに基づく入浴、排せつ、食事等の生活全般にわたる介護を24時間受けられることに加え、日常生活上の支援や機能訓練、レクリエーションなどのサービスが提供され、家庭的な雰囲気の中で暮らすことができる「生活の場」です。
入所条件
入所条件は、原則として要介護度3以上で65歳以上の人が対象です。介護者がいない人や症状が深刻な人が優先的に入所が認められます。
ただし、要介護1~2であっても認知症で日常生活に支障をきたすような症状が頻繁にみられる人や家族等による虐待が疑われる等により心身の安全・安心の確保が困難な状態な人の入居は特例として認められることもあります。
特別養護老人ホームの入居にかかる費用
特別養護老人ホームは入居一時金や初期費用がかからない
特別養護老人ホームは入居の際に必要な費用が0円です。入居一時金や初期費用はかかりません。入居者が支払うのは、施設介護サービス費や住居費・食費などの月額利用料のみです。施設介護サービス費にも介護保険が適用されます、
月額費用の内訳は?
- 介護福祉施設サービス費(自己負担分1~3割負担)
- 住居費
- 食費
- 日常生活費(医療費、レクリエーション費、理髪代など)
おむつ代は施設サービス費用に含まれます。
介護福祉施設サービス費の目安
| 要介護度 | 従来型個室・多床室 | ユニット型個室・ユニット型個室的多床室 |
| 要介護3 | 695円/日 | 776円/日 |
| 要介護4 | 763円/日 | 843円/日 |
| 要介護5 | 829円/日 | 910円/日 |
低所得者向けの支援がある
居住費・食費に関しては、一定の低所得要件を満たしていれば、所得に応じた減額措置があります。
特別養護老人ホームのメリット・デメリット
特別養護老人ホームのメリットとデメリットについて、しっかり理解し、親にとってどの施設が相応しいのかの基準にしてください。
●費用が安い、入居一時金が不要
●所得に応じた減免制度もあります。
●社会福祉法人や地方自治体が運営しているので、経営母体が安定している
●終身利用ができる
●要介護度が上がっても、住み続けることができる
●人気なので、待機期間が長い傾向にある
●医療体制は限定的
●長期入院になった場合は、退去になる
※長期入院した場合(3か月以上)、退所しなければならないケースもある
待機期間はどのくらい?
厚生労働省の2014年3月の発表で、全国に52万人いた特別養護老人ホームの待機者が2015年から入居要件が要介護3以上に改正されたことにより、2017年3月では29.5万人まで減少しました。
特養の入居判定は「申し込み順」ではなく、介護度の高い人や緊急性のある人が優先になる「緊急性順」となっています。緊急性の低い人は、待機期間も長くなる傾向にあります。
緊急性があがれば、優先順位が上がり入居も早くなりますので、介護度が上がったり、状況に変化があれば、その都度待機をかけている施設に報告しましょう!
特別養護老人ホームの部屋のタイプ
【ユニット型個室】
個室+10人程度の生活単位(ユニット)ごとの共同生活室
1ユニットごとに担当の職員がつき、在宅に近い居住環境でアットホームな雰囲気が特徴。利用者1人ひとりの個性や生活リズムを尊重したケア
【ユニット型準個室】
準個室(大部屋を間仕切りで区切ったスペース)+共同生活室
ユニット型個室と比べると住居費が安く設定されています。
【従来型個室】
個室
ユニットを構成しない個室で1部屋にベッドが1つ
【多床室(準ユニット加算付き)】
プライバシーに配慮した個室的なしつらえ+共同生活室
準ユニット(標準12人)ごとに利用できる共同生活室を設けている
【多床室】
4人部屋
1つの部屋に複数のベッドが設置され、数名が一緒に生活する大部屋タイプ。他の部屋タイプと比べ住居費が安く設定されている
看取り介護について
看取り介護を行っている特別養護老人ホームがが年々増えてきています。特養の約7割が看取り介護のサービスを行っています。
特養は病院と比べ医療体制が十分といえません。看取りサービスとは通常の介護の延長で行わるもので、今まで過ごしてきた場所で精神的ストレスや身体的ストレスを緩和し、家族や職員に見守られながら最後の瞬間を迎えることを目的としています。
看取り介護サービスを含めて施設選びをする場合は、本人や家族の意思も考慮し検討しましょう!

